せみ太郎でございます。
高配当株であり、株主優待もとても魅力的なオリックス(8591)が、2020年11月2日に21年3月期第2四半期の決算を発表しました。
21年3月期の業績予測も出しており、前年同期比で減益と発表されました。
しかし、想定内の決算であったことや配当金が維持されたこと、また自社株買いの発表が好感されたことなどから、株価の上昇に繋がっています。
今回は、発表された決算の振り返りと合わせて、今後のオリックスの株価がどうなるか、検証していきたいと思います。
オリックス、21年3月期第2四半期の決算について(2020年11月2日発表)
まず純利益は、938億円で前年同期比41%減益となりました。
しかし前回の決算に引き続き、しっかりと黒字を確保しているところはさすがですね。
通期見通しは1,900億円で、同37.2%減益見通しとしています。
不動産、航空機リース、空港コンセッション(空港運営事業)はやはり引き続き新型コロナウイルスの影響が大きかったようです。
それでも黒字を出せているのは、リース事業を中心に、銀行や不動産、レンタカー、法人金融サービス、環境エネルギー事業、さらにプロ野球球団保有や水族館などの事業まで、多角的に事業を展開し、それぞれのセグメントが補い合い、堅調な基盤を生み出せている証拠でしょう。
さすが、バブル崩壊時も、リーマンショック時でも黒字を出し、50年以上黒字を継続している企業です。
自社株買いの発表
大きな発表として、自社株買いが発表されました。
- 5,000万株
- 442億円を上限
- 2020年11月9日~2021年3月31日
自社株買いをすると、全体的な株式数が少なくなり1株の価値が上がるため、株主還元の一環として行われることがあります。
オリックスも、今回の自社株買いの理由を『株主還元の強化および資本効率向上のため』としています。
高配当といい自社株買いといい、このように株主還元を重要視してくれる企業はとても良いですね。
配当金は維持と発表
前回決算でも発表がありましたが、年間の配当は、中間が35円、期末が41円の合計76円の予定と発表。
オリックスによると、「配当性向50%もしくは1株当たり通期配当金76円のいずれか高い方を採用し、通期配当予測を決定することにした」とし、最低でも1株当たり76円の年間配当を維持する方針となります。
オリックスは高配当株として人気ですし、配当維持の発表は最低限、保有者としてまずは一安心というところですね。
オリックスの株価について
前回8月の決算時に1,200円ほどだったオリックスの株価ですが、現時点で株価は1,525円(2020年11月20日終値)となっており、大分回復してきている印象です。
ちなみに今回の決算発表があった翌営業日11月4日には、株価が+7%と大幅に上昇しています。
上記で挙げたように、配当の維持、自社株買いを好感してのことでしょう。
その後は日経平均株価の上昇と共に株価は上昇基調を続けました。
株価が上昇してきましたので、一時6%台まで上昇していた配当利回りは、現在は約5%となっています。
これでも十分魅力的な配当利回りといえますね。
オリックスの株価は今後どうなるか?
現在株価が回復傾向にあるオリックスですが、今後の見通しはどうでしょうか。
オリックスはリーマンショック時、驚きの200円台まで株価が下落しています。
ただし、当時よりオリックスの業績、財務は格段に良くなっていますから、今後ここまで極端な変化はないでしょう。
オリックスは景気敏感株という特徴がありますが、その中でも現在の株価はかなり健闘しているのではないかと思います。
新型コロナウイルスの影響が今後長引くことになれば株価も下がる可能性がありますが、逆に下がったところで買いを検討しても良いと考えます。
様々な事業多角化で、ストック型ビジネスを中心とし、コングロマリットの代表的な企業としての強固な基盤が伺えますので、中長期的に見れば株価が下がっても、戻す力があると考えます。
まとめ オリックスは優良安定株として買い検討も可能
以上、オリックスの決算の振り返り、そして今後の株価がどうなるかの検証をしてきました。
まとめると、
・配当維持、自社株買いで株主還元に積極的な姿勢。
・高配当、魅力的な株主優待。
・株価によっては買いも検討できる。
以上となります。
今後新型コロナウイルスの影響が長期に長引き、減配などが起きない限り、配当利回りの高さ、株主優待の充実などから鑑みても、とても魅力的な銘柄に変わりなしと考えています。
長期保有にももってこいですね。
個人的には、現状オリックス株を売却する予定もありませんし、株価によっては買い増しも検討したいと考えています。
以上、オリックスについてでした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント