せみ太郎でございます。
セミリタイアを考える上で、高配当株などから支払われる配当金は重要なウェイトを占めますね。
配当金が収入源として魅力的なのは、
- 完全な不労所得である。
- 入金額、入金時期があらかじめ分かる。
以上のような理由があります。
このような完全な不労所得である配当金だけで生活したい!と思いませんか?
私は思います。笑
配当金だけで生活する、いわゆる配当金生活ですが、果たしていくらお金があれば可能なのでしょうか?
今回は、具体的な銘柄も提示しながらシミュレートしてみます。
配当金生活を送るためにはいくらお金が必要か?
配当金生活を送るためには、お金がいくらあれば可能なのでしょうか。
1億円あれば可能?それとも5,000万円でしょうか?もしくは3000万円でも可能??
結論から言うと、その人次第、になってきます。
お金の支出については人それぞれなので、年間500万円生活費が掛かる人もいれば、300万円で済む人もいるからです。
しかしそれでは話が終わってしまうので、いくつか例を挙げてシミュレートしていきます。
総務省が発表している、家計調査報告2019年平均、消費支出(総世帯)は、1世帯当たり249,704円となっています。
これを1年で換算すると、2,996,448円となり、約300万円の支出となりますね。
先述の通り、支出には個人差がありますが、今回はこの年間支出300万円をベースにシミュレートしましょう。
単純計算だと、配当利回り3%の場合、1億円を投資してようやく300万円の配当金が得られます。
■300万円÷0.03=1億円
これが配当利回り6%であれば、300万円÷0.06=5,000万円
5,000万円あれば1年で300万円の配当金が得られることになります。
利回りの重要さがあらためてよく分かりますね。
ただ、利回りを上げれば上げるだけ、その分当然リスクも上がる訳です。
自分の支出、そして許容リスクを考えた上でバランス良く運用したいですね。
いくつかの利回り例を挙げて、検証してみようと思います。
配当利回り2%~3%での運用
このくらいの利回りであれば、結構簡単にポートフォリオを組むことが出来ます。
- バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
- iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF(HDV)
- SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF(SPYD)
この辺りの高配当株式ETFに投資しておけば、十分に到達可能な利回りですね。
高配当株式ETFは数多くの高配当銘柄に分散投資でき、なおかつ高い配当利回りが期待できる上場投資信託です。
わざわざ個別株に投資せずとも、ほったらかし投資出来るので手間もかかりません。
また、もっとリスクを下げたいのであれば、債券ETFや社債ETFを混ぜるのも良いでしょう。
配当利回り3%~4%での運用
この辺りの利回りであれば、上記で紹介した高配当株式ETFでもまだ十分に達成可能な利回りです。
債券ETFや社債ETFを組み込むのは少々きつくなるかもしれません。
債権でも新興国債券であれば利回りは高くなりますが、その分リスクも高くなります。
であれば、上記で紹介したような低コストで運用できる優良ETFだけに投資したほうが結果的には良いと考えます。
配当利回り4%~5%での運用
このくらいの利回りになると、高配当株式ETFと合わせて、個別株も加えていく必要があります。
また、REIT(リート)への投資もおすすめです。
例えば、日本株であればJTやソフトバンク、キヤノンなどはいずれも配当利回り5%を超える高配当株です。
ただし、当然のことながら利回りが高ければそれで良いという訳ではなく、その銘柄が今後もその配当を維持できるのかをしっかり見極めなければいけません。
減配をして株価が暴落するようなことになれば、逆に配当金生活から遠ざかってしまいます。
また米国株には、日本株とは比較にならないくらいの連続増配銘柄がごろごろしています。
米国高配当株を選ぶ際には、連続増配年数も一つの指標になりますね。
海外株の場合、日本株より情報を吸い出すのが難しい為、より難度は高くなります。
配当利回り5%以上での運用
利回り5%以上を安定して継続するとなると、なかなかのレベルが求められます。
既存のファンドだけではなかなか到達できない数字なので、個別株を中心に自分なりのポートフォリオを組んでいく必要が出てきます。
個別株も高配当株を押し目押し目を狙って、購入機会にも注意する必要があります。
当然、減配、株価下落リスクも踏まえた上で投資する必要もあります。
継続して5%以上の利回りを得るには銘柄の分析など手間と時間も必要になってきます。
ハイリターンを望むのであれば、ハイリスクも取らなくてはならない場合もあります。
配当利回り5%~10%も十分に可能
上記で見てきたように、配当利回り3%~4%くらいであれば比較的簡単に達成可能な数字ということが言えます。
難しいことも言いましたが、配当利回り5%~10%という数字も達成できる可能性はアリだと考えます。
投資にとって重要な要素の一つとして、長期投資があります。
例えば米国株式指数であるS&P500は、一時的な下落は見られますが、歴史的に長期で見るとずっと右肩上がりの価額にて推移してきています。
S&P500に連動するインデックス投資信託の場合、長期的な実質の平均利回りは年利7%程度の運用成績を得られるともされています。
これに合わせ自分なりのベストなポートフォリオを組むことができれば、利回り5%~10%を出すことも可能でしょう。
何より大事なのは投資を短期で考えるのではなく、長期で考える事です。
資産運用には複利効果があります。
複利の効果は、投資を長く続ければ続けるほど利益が大きくなります。
投資をしている限り、リーマンショックや、今回の新型コロナウイルスによる一時的な大暴落に当たることもあるでしょう。
しかしそんな時でも市場から退場せず、愚直に投資を続けることが資産増の為の一つの鍵です。
不況時はどうしても一喜一憂してしまうものですが、将来も含めたトータルで考えることが重要です。
配当金は自由を生んでくれる最高の不労所得
今回は配当金を生むための利率を中心に銘柄例も提示しながら見てきました。
配当金だけで生活を賄うためには、大きな資金が必要になってきます。
もしくは、利回りを上げる代わりにリスクを取る必要が出てきます。
ただ先述の通り、どのくらいの配当金があれば良い、というのは個人差があります。
年間300万円の支出に対して、年間150万円の配当金があるだけでも、生活にとってはとてつもなく大きな助けになります。
そうすれば、配当金で補えない部分はフリーで稼ぐことにして、嫌なサラリーマンを辞めることだって出来るかもしれません。
もっと少ない配当金であったとしても、確実にセミリタイアへの大きな一歩となりますね。
配当金は人生に自由さを与えてくれる完全な不労所得ということに変わりはありません。
投資を通して配当金という自由を享受して、人生にゆとりを持っていきたいですね。
理想の配当金生活へ向け、コツコツと地道に投資をしていきましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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