せみ太郎でございます。
2020年9月29日に、驚きのニュースが入ってきました。
NTT(日本電信電話株式会社、9432)がNTTドコモ(9437)に対し、TOB(株式公開買付け)を実施し、完全子会社化することを発表しました。
これにより、NTTドコモは上場廃止へと向かいます。
NTTドコモはこれまで着実に配当金を上げてきている高配当株でもあり、私もインカムゲイン銘柄としてドコモ株を保有しています。
しかし今回の発表により、株主は市場で売却かTOBかどちらかを選ぶということになりますね。
今回は、この発表を受け、株主はどのような行動をとればいいのかを中心に書いていきます。
NTTがドコモを買収!TOBへ
さて、菅総理誕生により携帯電話料金引き下げ報道などでそれまで下げに下げまくっていた通信株ですが、今回の発表がされてから、29日の段階でドコモの株価はストップ高となりました。
現在2020年10月14日時点で、株価は3,878円で推移しています。
NTTは9月30日からTOBを行い、取得価格は1株3900円と発表。
28日終値(2,775円)に40%のプレミアム(上乗せ幅)が付くことになりますね。
つまり、上場廃止までこの近辺の株価で推移することになると予想されます。
NTTはTOBに応募したすべての株主から株式を買い取ります。
したがって、NTTドコモの株主はTOBに応募しても、市場で株式を売却しても、ほぼ同じ利益を手にすることができると言えます。
一つの優良高配当株に投資ができなくなることは残念ですが、株主は、取得株価、株数にもよりますがどちらにしても無条件で大きなキャピタルゲインを取れるということになります。
少なくともこの1年のドコモの株価の推移を見ても、一時3,500円まで回復した時期もありましたが、大体3,000円前後で推移してきています。
これが無条件で1株3900円程度で売却できるのですから、株主としては良いことだとも言えます。
ドコモのTOBの詳細
今回のTOB(株式公開買い付け)の詳細です。
まずいくらで買ってくれるのかということですが、先述の通り、1株あたり3,900円でNTTが公開買い付けを行います。
期限は、2020年11月16日までとなります。
ここからが注意点となりますが、TOBの申し込みをするには、決済に指定される証券会社でドコモ株を保有しておく必要があります。
今回指定された証券会社は、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」となっています。
同証券でドコモ株を保有していない場合は、同証券の口座を開設し、株式を移管することが必要です。
皆さんは三菱UFJモルガン・スタンレー証券の口座はお持ちでしょうか?
私は持っていません^^;
口座開設にも手間が掛かりますし、市場売却でも3,900円近くで売却することは可能そうですので、私としては、現状市場売却予定です。
確実に3,900円で売却したい場合は、上記の手続きを行う必要があります。
まとめ ドコモ上場廃止で今後の投資はどうする?
ここまで、NTTのドコモへのTOBによる完全子会社化について見てきました。
買収総額は約4兆円となる見通しで、国内企業に対するTOBとしては過去最大となります。
NTTドコモは1998年の上場以来減配がなく、安定的に増配も続けていました。
優良高配当株として今後投資ができなくなることは非常に残念ですが、個人的には今回のTOBによるキャピタルゲインの収入という点では前向きに捉えています。
一方、NTTも、ドコモほどの配当利回りとはいかずとも、減配することなく増配を続けてきている銘柄です。
今回の完全子会社化は、NTTグループ一体となり5Gや6Gなどの対応を進めるためという名目ですし、今後、ドコモの利益全てをNTTへ取り込むことができますので、NTTには更なる飛躍をしてもらいたいですね。
今後通信株への投資となると、NTT、KDDI、ソフトバンク、楽天といったところになってきます。
今は値下げ問題といったマイナス面も出てきますが、通信株はディフェンシブ銘柄に変わりはありません。
そして国内通信インフラ網をほぼ独占している点からしても、NTTも今後、魅力的な銘柄になり得そうです。
他の通信株との兼ね合いも見ながら、NTTへの投資も今後考えていきたいと思います。
株価が下がっている今は、もしかしたら買い時なのかもしれませんね。
以上、NTTのドコモへのTOBについてでした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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