せみ太郎でございます。
コロナショックの影響で、多くの企業の決算で減益が発表されています。
また、企業によっては業績予想を未定か非開示としています。
そしてANAやヤマハ発動機などでは、2020年3月期の配当を無配と発表しています。
インカムゲイン狙いで保有している銘柄が、無配となるのは本当に厳しいものです。
その中で先日、大手総合通信のKDDI(9433)が増配を発表しました。
KDDIは高配当銘柄であり、株主優待も充実しているとても魅力ある銘柄で、私も保有しています。
今回は厳しい状況下でも増配を発表したKDDIについて見ていきます。
増配発表!19期連続増配へ
2020年3月期決算の発表で一番の注目は、やはり配当がどうなるかでした。
結果、2021年3月期の配当予想を前期比で増配することが発表されました。
これでKDDIは19期連続増配を達成することとなります。
配当金投資をしている者として、非常に嬉しい発表となりました。
年間配当額は1株120円となります。
115円→120円で、前期比5円の増配となりますね。
2002年からの19年間で、配当金は実に40倍に増加しています。
また、配当性向は約40%となっており、配当余力もまだまだ十分です。
2020年3月期から2021年3月期予想での配当性向は41.7%→43.5%となっており無理のない数字です。
今後の増配にも、期待が持てそうですね。
「配当性向40%超」と「利益成長に伴うEPS成長」の相乗効果により、今後も、持続的な増配を目指します。
KDDI公式ホームページより引用
公式には上記のようにあり、強い株主還元の姿勢も見られます。
コロナショックの影響は?KDDIの業績や財務はどうか
KDDIの主な収益は、auをはじめとする携帯電話の通信料やインターネットの回線料金です。
これらの通信事業は、毎月安定的に収益を上げられるビジネスモデルである、サブスクリプションの典型です。
ただKDDIも例外ではなく、教育や宿泊などの部門で減少しています。
また、海外渡航制限による、国際ローミング利用の減少が見られます。
更に、店舗の営業時間短縮による新規ユーザー獲得などの減少なども考えられるところです。
ただし、新型コロナウイルスの影響がありながらも、2021年3月期は、2020年3月期とほぼ同等の売上、営業利益を予想として発表しています。
2021年3月期については、
売上高 | 52,500億円 |
営業利益 | 10,300億円 |
当期純利益 | 6,400億円 |
と増収増益予想を発表しました。
ライバルであるNTTドコモが2021年3月期予想を非開示としていることを見ても、KDDIは頼もしく見えますね。
営業利益率も約20%と、非常に高い水準になっています。素晴らしい収益力です。
財務についてですが、KDDIの自己資本比率は45.8%と非常に高くなっています。
自己資本比率は、一般的に40%を越えれば優秀企業とされます。
財務はかなり良いと言えるでしょう。
ちなみに2019年の約60%から大きく下がっているのは、じぶん銀行やauカブコム証券を子会社化した為で、業績が悪化したという訳ではありません。
また、キャッシュフローについても、重要な指標である営業キャッシュフローマージンは25.3%と非常に高く、安定して現金を稼ぐ力を持っていると言えるでしょう。
KDDIの株価の推移
コロナショックによる株価の下落は、KDDIも例外ではありませんでした。
3月19日には年初来安値である2,658円をつけました。
ただ、結果的にはこれは最大の買い場でもありましたね。
6月5日現在の株価は3,199円と、コロナショック前の株価にまで戻しています。
指標面で見ても、PERは11.50倍、PBRも1.68倍と、割高ではありません。
仮に今後二番底や大きな下落局面がきたとしても、値を戻す体力は十分にあるのではないでしょうか。
まとめ
現在のKDDIについて見てきました。
増配という嬉しいニュース、強い業績と財務基盤、株主優待も魅力的です。
また、配当利回りは3.75%という高配当です。
改めて、良い企業だなという印象です。
個人的には、もう少し株価が下がった時点で、買い増ししたい銘柄です。
KDDIは、永久保有銘柄として考えています。
今後も状況を見つつ、買い増しを検討していきたいところです。
変わらず、KDDIはとてもおすすめな銘柄ということができます。
以上、現在のKDDIについてでした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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