せみ太郎でございます。
新型コロナウイルスの影響で、いまだ不安定な相場となっています。
日経平均株価、NYダウなど、現時点で一時期よりだいぶ値を戻していますが、このような不安定な世界情勢ですので、二番底、三番底がある可能性も念頭に置いておくことも必要でしょう。
今回は、暴落時にこそ大きく利益が出せる、ダブルインバースについて詳しく見ていきます。
(ダブルインバースにもいくつか銘柄がありますが、取引高が最も多い1357を指すこととします)
ダブルインバース(1357)とは?
ダブルインバースの正式名称は、日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(1357)と言い、インバース型のETFの銘柄の一つです。
ETFとは、上場投資信託のことであり、株式と同じく市場に上場しているので、投資信託ではありますが通常の投資信託と異なり、普通の株式と同様にリアルタイムで取引ができる商品のことです。
指値注文なども可能です。
インバースとは、英語で「逆」「反対の」という意味を表します。
つまり、インバース型のETFとは、指数の動きと同じ分だけ、逆に動く投資信託のことです。
ダブルインバースは、正式名称の通り日経平均株価の指数に連動します。
そして「ダブル」とあるように、2倍の動きをします。
つまりダブルインバースとは、日経平均株価が1%下落したら、2%上昇する金融商品ということです。
ダブルインバースはどのような局面で買うべきか?
ダブルインバースは日経平均株価が下落すれば利益が出る銘柄ですので、単純明快ですが何らかの要因で日経平均株価が下がるだろうと判断されるとき、買うべき銘柄です。
今回のようなコロナショックによる大幅な下落局面では、大きな利益をあげることもできます。
他にも日経平均株価が下がる要因として、アメリカ市場の下落に合わせる場合、円高、金利の上昇などが挙げられますが、これらは必ずしも一致するとは限りません。
いずれも、日々の様々な情勢を観察し、購入タイミングを判断する必要があります。
ダブルインバースのメリット
最大のメリットは、下落相場でも利益を得ることができる点です。
日経平均株価が5%変動すればダブルインバースは逆に10%変動しますので、倍のリターンを得ることが可能になります。
日経平均を、いわゆる空売りするのとほぼ同じ効果があるということです。
空売りとは株の信用取引における取引方法の一つで、下落局面でも利益を得ることができます。
ただし空売りには逆日歩や追証があり、また資金以上の損失が出る可能性もあり、高リスクで初心者には注意が必要です。
その点、ダブルインバースのようなインバース型のETFは、上記のようなリスクもなく、また、わざわざ信用口座を作ったりせずに、手軽に空売りと同じように相場の下落で利益を得ることができます。
また、個別株のように100株単位ではなく、1口単位での購入が可能なため、少ない金額から購入することができるのもメリットの一つではあります。
ただ商品の性質上、少ない口数だと利益も小さいため、ある程度の口数を購入して運用するのが一般的です。
ダブルインバースのデメリット
メリットがあればデメリットも存在します。
逆に日経平均株価が上昇すれば損失が出ることになります。
空売りほどのリスクはないにしても、変動幅は大きくなりますので、基本的にハイリスクハイリターンの金融商品と言っていいでしょう。
購入タイミングを誤ると大きな損失となる可能性もあるため、初心者の方には特に注意が必要です。
また、長期で持つと価格が減価していく性質を持つため、長期での投資には向きません。
あくまで短期売買に徹したい商品です。
合わせて、一般的な投資信託に比べて信託報酬が高い点もデメリットになります。
まとめ
インバース型のETFであるダブルインバースについて見てきました。
下落相場でも利益が期待できるダブルインバースは、タイミングを誤らなければ短期的に大きな利益を上げる手段として有効な銘柄です。
ただし購入タイミングはとても重要になってきますので、あくまで余剰資金での運用をおすすめします。
この商品は、自分なりの運用ルールをしっかり定め、短期売買に徹してうまく活用することが重要です。
以上、ダブルインバースについてでした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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